一般ニュース 5月2008年

28/05/08 ジェットスター航空が外国人パイロットを雇用
28/05/08 チャイナ・イースタンがカンタスと北京/豪州間の共同運航を検討
28/05/08 大阪線のブリスベン経由をゴールドコーストに変更−ジェットスター
21/05/08 豪ドルが米ドルに対し過去24年間で最高値
21/05/08 カンタス航空整備スタッフのストライキが中止
21/05/08 格安航空会社エアーアジアXが11月からパースに就航
14/05/08 カンタス整備スタッフのストライキで16日と23日のフライトに遅れ
14/05/08 中国が豪州最大の貿易相手国となるが、日本は依然最大の輸出先国
14/05/08 3月のオーストラリアの貿易赤字が縮小
07/05/08 10億ドルの再開発計画 − パース空港
07/05/08 今月の金利の据え置きを決定 − 連邦準備銀行
07/05/08 オーストラリアとEUとの航空協定の締結で競争を促進

                                                 

05月28日2008年 ジェットスター航空が外国人パイロットを雇用
  ジェットスター航空は、連邦政府に一時的な技術者労働ビザ(457)を申請し、75人の外国人パイロットを雇うことになった。 同社のコーポレート・リレーションのゼネラル・マネージャーのサイモン・ウェスタウェイ氏は、「ジェットスター航空はネットワークの拡大にともない、パイロットの増員が必要となる。 特にアジア路線の広胴機において。 一時的な技術者労働ビザ(457)はオーストラリア人の雇用を脅かすものではない。 この方法はジェットスター航空が引き続き成長するためには現実的な方法である」と語った。 しかし、オーストラリア パイロット連盟(Australian Federation of Air Pilots)のローリー・コックス広報担当は、「ジェットスター航空の外国人パイロット雇用計画には失望している。 航空会社が必要だからといって、海外の熟練パイロットを雇用するのは、航空業界の長期的な訓練への障害となる。 熟練パイロットを雇用するのは、オーストラリア人パイロットの訓練を助けるためと限定するべきである」と不満を示した。 (Source: ABC, 26/05/08 "Jetstar to hire pilots on 457 visas")
05月28日2008年 チャイナ・イースタンがカンタスと北京/豪州間の共同運航を検討
  チャイナ・イースタン航空は、カンタス航空の北京線を共同運航をすることで、オーストラリアとアジアでの存在感を高めようと計画している。 同社は現在、上海からオーストラリアへ運航している。 今回提案しているのは、シドニー/北京間を週3便を運航するカンタス航空との共同運航を6月16日から始めることである。 また、カンタス航空が毎日運航しているシドニー/オークランド線、メルボルン/オークランド線も共同運航を希望している。 International Air Services Commissionへの共同運航の申請において、カンタス側は、「チャイナ・イースタン航空とは以前、シドニー/上海線、メルボルン/上海線で共同運航を行なっていたが3月9日に契約が切れている。 我々としては、カンタス航空のフライトに接続できるような、中国国内のほかの都市からチャイナ・イースタン航空の国内線のコードシェアーを行ないたい」と話した。 チャイナ・イースタン航空の競争相手であるエアー・チャイナ航空は、カンタス航空とシドニー/北京間を共同運航をしていたが、今年の2月に終了している。 (Source: Travel Weekly, 20/05/08 "China Eastern and Qantas in codeshare pact")
05月28日2008年 大阪線のブリスベン経由をゴールドコーストに変更−ジェットスター
  ジェットスター航空は10月1日より、毎日運航しているシドニー/大阪/ブリスベン線を大阪/ゴールドコーストに変更する。 このスケジュールの変更で、同社としてはゴールドコーストから初めての長距離路線となる。 同社のサイモン・ウェスタウェイー氏は、日本のマーケットは非常に厳しい状態にあると認め、「調査では、このフライトに搭乗している旅客の3分の2は最終的にゴールドコーストに行っている。 この新しいサービスを旅行会社に大いに宣伝し、ブリスベンからゴールドコーストへの移動コストの削減でツアープライスが安くすることが出来る」と話した。 ジェットスター航空は、ゴールドコーストから週130便以上を運航しており、同社としては最大のレジャー・デストネーションとなっている。 (Source: Travel Weekly, 20/05./08 "Jetstar overhauls Japan route")
05月21日2008年 豪ドルが米ドルに対し過去24年間で最高値
  昨日(5月19日)豪ドルが米ドルに対してUS96セント近くになり、豪ドル高が止まらない状態になっている。 昨日の豪ドルがUS95.71セントとなり、多くの通貨アナリストたちは最終的には米ドルと同じ価値になるのではないかとしている。 豪ドル高になっている要因は米ドルが弱くなっていることもあるが、豪ドルが強くなる基本的な理由もある。 ひとつは、豪連邦準備銀行による今後もインフレに対処する決断。 アメリカ準備銀行(FRB)は金融市場を硬直化させないため、投資銀行を守るため、景気後退を避けるために金利を引き下げてきた。 一方オーストラリアの金融政策はインフレと戦うために利上げを行なってきた。 それにより、高い投資利益やキャピタルゲインを求めてオーストラリアに資金が流れてくるようになった。 豪ドル高により、石炭、金、鉄鉱石、銅、アルミニュウム、農産品などのオーストラリアの輸出商品価格が高くなってきており、特にアメリカ市場においては顕著となっている。 通常豪ドルが高くなると輸出に影響するが、今回はその打撃は和らいでいる。 しかし例外があり、低賃金の国々と競争している輸出製造業者には大きな向かい風となっている。 それと対照的に輸入については、オーストラリアの企業や個人にとって、今年だけでも豪ドルが9%上昇し、海外商品の購買力が劇的に強まっている。 ニュージーランド・ドルはオーストラリアと反対に、ニュージーランドの経済が減速しこの2ヶ月で3%下げている。 (Source: Herald Sun, 20/05/08 "Australian dollar hits 24-year high") 
05月21日2008年 カンタス航空整備スタッフのストライキが中止
  5月16日と23日に予定されていたカンタス航空の整備スタッフが所属するAustralian Licensed Aircraft Engineers Association (ALAEA)のストライキが中止になった。 同社のジェフ・ディクソンCEOは、「欠航を決定した明日のフライトをもとに戻すには遅すぎるが、出来るだけ便数を元に戻し、影響を最小限に抑えることが出来る。 我々は旅客にはすでに連絡し、明日の午後のフライトに予約を変更した。 そして、シドニー/メルボルン間のフライトを4便増便する」と話した。 (Source: Aircargo Asia-Pacific, 15/05/08 "Strike called off ")
05月21日2008年 安航空会社エアーアジアXが11月からパースに就航
  マレーシアに拠点を置く格安航空会社エアーアジア航空の長距離部門のエアーアジアX航空が、11月から西オーストラリア州のパースに就航することになった。 同社のアズラン・スマン・ラニCEOは、「エアーアジアX航空はパースへの運航を11月2日から週6便で始め、来年3月にはデイリー化する」と発表した。 同社はA330の機材を使用し、旅客席が390席、貨物は14.5トンまで搭載できる。 パースは同社にとってオーストラリアで第2番目に就航する都市となり、すでに2007年11月にクイーンズランド州のゴールドコーストに就航をしている。 (Source: Aircargo Asia-Pacific, 16/05/08 "AirAsiaX adds Perth to network")
05月14日2008年 カンタス整備スタッフのストライキで16日と23日のフライトに遅れ
  カンタス航空の整備スタッフは会社側との賃上げ交渉が決裂したのを受けて、ストライキを計画しており、今月のフライトに遅れが生じる可能性が出てきた。 同社のジェフ・ディクソンCEOは、「労働組合からストライキを計画しているとの連絡を受けたが、我々が提示している賃金に上乗せするつもりはない。 Australian Licensed Aircraft Engineers Association (ALAEA)は、5月15日から時間外勤務を拒否し、5月16日と23日にそれぞれ4時間職場を放棄をしてミーティングを行なうことにしている。 ALAEAは5%の賃金の引き上げを含む新しい労働協約を要求している。 ディクソンCEOは声明で、「カンタス航空の態度は非常に明確である。 厳しい競争の中、カンタス航空が引き続き成長するために、利益を航空機の購入に再投資することにしている。 賃金を3%、年金の会社負担金を1%増額する我々の方針は変わらない。 労働組合は間違っており、旅客が迷惑を被ることになる。 我々はストライキが計画されている日に、すべての旅客が目的地に予定通り到着できるように努力するが延滞は避けられない」としている。 (Source: AAP, 09/05/08 "Qantas passengers to face delays: Dixon")
05月14日2008年 中国が豪州最大の貿易相手国となるが、日本は依然最大の輸出先国
  連邦政府のサイモン・クリーン貿易相は、「中国はオーストラリアにとって全体的に見ると最大の貿易相手国となったが、日本は引き続き我々にとって最大の輸出先国となる」としている。 輸入と輸出をあわせた日本との貿易額は、2007年で550億ドルであった。 クリーン貿易相は、「日本は過去50年間で築いてきた政治、戦略、貿易・経済関係の重要性を反映して、オーストラリアにとって大変重要な貿易パートナーである」と話した。 しかし、最近オーストラリア統計局が発表した統計では、2007年の双方向の貿易(商品・サービスの輸入と輸出)では中国がトップとなっている。 クリーン貿易相は、「統計では中国との貿易はまだまだ伸びていく可能性がある。 現在中国とのFTA(自由貿易協定)の交渉を行なっており、6月に行なわれる次の協議ではさらなる進歩を期待している」と語った。 2007年のオーストラリアと中国の輸出と輸入を合わせた貿易額は580億ドルとなっている。 (Source: National Rural News, 06/05/08 "Japan still our top export market, China top in two-way trade")
05月14日2008年 3月のオーストラリアの貿易赤字が縮小

  クイーンズランド州の洪水で打撃を受けた石炭輸出が回復し、過去最悪であったオーストラリアの貿易赤字が改善された。 エコノミストたちは、アジア諸国がオーストラリアの主要産物を今より価格が上がっても購入する模様で、今後数ヶ月は輸出が伸びると予想している。 オーストラリア統計局(ABS)が発表した統計によると、3月の商品・サービス貿易赤字が2月と比べて16%減少し、27.36億ドル(季節調整済)となった。 これは過去最悪であった2月の32.61億ドルから5億ドル以上縮小されたことになる。 3月の輸出は4%増えて191.76億ドルとなり、輸入も1%増えて219.12億ドルとなっている。 2月の大雨で洪水となり被害を受けたクイーンズランド州中部の鉱山地域が復旧し、石炭輸出が23%増加して18.27億ドルとなった。 ANZ 銀行のエコノミストのリッキー・ポロイジェニス氏は、「天気が回復し石炭輸出が元に戻ったことが、貿易赤字の減少になった主な要因である。 貿易赤字が拡大しているオーストラリアにとって良いニュースとなった」と語った。 金属鉱石・鉱物が16%増えて33・29億ドルとなり、シリアルや食肉を含めた農産物が5.7%増えて22.58億ドルとなった。 輸入の中で、大きく増えたのは機械・産業機器で、17%増えて15.89億とドルとなっている。 (Source: AAP, 06/05/08 "Trade deficit down as coal exports surge")

05月07日2008年 10億ドルの再開発計画 − パース空港
  今日発表された10億ドルの再開発計画により、パース空港は7年以内にアジア・太平洋地域で最も素晴らしい空港のひとつとなる。 再開発計画では、国際線と国内線のターミナルが統合され、2棟のエアポート・ホテル、駐車場の拡張、より利便性の高い公共交通機関が備わる。 今回の計画は、西オーストラリア州のアラン・カーペンター首相の「今のパース空港は西オーストラリア州にとって恥ずかしい」とのコメントがきっかけとなって発表された。 パース空港のBrad Geatches CEOは、「過去5年間に国内線を利用する人が85%以上増え、2016年に予想されていた旅客数を2007年にはすでに達成した。 パース空港と市内を結ぶ新しい交通機関も検討される。 駐車場も見直され、12ヶ月以内に2,000台分が拡張され、2010年までにはさらに2,000台増えることになる」と語った。 (Source: AAP/ParthNow, 01/05/08 "Perth's new $1billion combined airport plan")
05月07日2008年 今月の金利の据え置きを決定 − 連邦準備銀行
05月07日2008年 オーストラリアとEUとの航空協定の締結で競争を促進
  オーストラリアは、フライトを増やし航空会社同士の競争を煽ることで、EU(European Union)との航空関係を著しく向上させた。 オーストラリアは昨夜ベルギーのブリュッセルにおいて、欧州共同体と航空業務においてHorizontal agreement.(水平的協定:競争者間の協定)に署名した。 この協定により、最終的な目標とするオーストラリアとEU間の航空の自由化に向けて大きく前進した。 オーストラリアは現在、UK、ドイツ、フランスを含めた16ヶ国のヨーロッパ諸国において二国間協定を締結している。 Horizontal agreementは、それらの二国間協定の恩恵を保持しながら、オーストラリアとヨーロッパの間にある航空業務の障害を取り除き、ヨーロッパをひとつとした将来の議論を形作ることになる。 そして、自由競争、環境保護、安全性、セキュリティーも話し合われる。 現在、オーストラリアとヨーロッパ諸国との間の航空業務には、時代遅れの二国間協定による制限が残っている。 例えば、オーストラリアの航空会社は、パリには週3便しか運航できない状態になっている。 EUはオーストラリアの航空業界にとって大きなマーケットで、出発・到着旅客の20%を占め、航空貨物の輸出先国として第5番目に大きい。 (Source: Aircargo Aisa-Pacific, 30/04/08 "Australia inks EU air pact to increase competition")